きっぷ基礎知識
JR東日本の運賃

運賃の計算

 普通運賃は、JR東日本・JR東海・JR西日本(以下、総称して「本州3社」と記載します。)とJR北海道・JR四国・JR九州の各社でそれぞれ異なります。2つ以上の旅客鉄道会社にまたがって利用する場合には、通しで計算します。運賃表は、以下に示す営業キロ・もしくは換算キロを合計したキロメートル数で計算し、1キロメートル未満の「は数」は1キロメートルに切り上げます。なお、こどもは半額(5円の「は数」は切り捨て)です。

幹線と地方交通線

 JR時刻表やJTB時刻表など、時刻表の索引地図において、黒線で表示されている路線が幹線で、青線で表示されている路線が、地方交通線です。主要都市を結ぶ〇〇本線が「幹線」で、地方都市間を結ぶのが「地方交通線」みたいに考えがちですし、事実それで概ね正しくはあるのですが、釧網本線や高山本線が地方交通線で、伯備線が幹線など、単純な分類は困難で、最終的な正解は時刻表を見ることしかなさそうです。

営業キロ

 JR各線の幹線または本州3社及びJR北海道の地方交通線のみを利用する場合の運賃計算に用いるキロメートル数です。また、特急・急行料金などの料金の計算や割引条件・有効期間などにもこのキロメートル数を使います。キロ数は時刻表に記載されています。

換算キロ

 本州3社及びJR北海道の幹線と地方交通線とを連続して利用する場合の運賃計算に用いる地方交通線部分のキロメートル数です。キロ数は時刻表に記載されています。

運賃計算キロ

 幹線と地方交通線とを連続して利用する場合の運賃計算に用いるキロメートル数で、幹線部分の営業キロと地方交通線部分の換算キロ(JR四国、JR九州については擬制キロ)を合計したものです。それぞれのキロ数は時刻表に記載されています。

基準額と加算額

 本州3社とJR北海道・JR四国・JR九州とをまたがってご利用になる場合の基準となる運賃が「基準額」で、JR北海道、JR四国、JR九州各社の乗車距離に応じて基準額に加算する額が「加算額」です。

幹線・地方交通線を連続して利用する場合

 乗車した経路の幹線部分の営業キロと、地方交通線部分の換算キロを合計した運賃計算キロで計算します。地方交通線の運賃は、換算キロを用い、営業キロと換算キロの合計を、幹線の運賃表を用いて算出します。ただし、幹線と地方交通線そzれぞれのえいぎょうきろが10kmに満たない場合には、地方交通線の運賃表を営業キロで計算します。


幹線の運賃表

 営業キロを用いて計算します。ただし、山手線内及び電車特定区間では別の運賃表を使用します。ICカード運賃は、IC利用可能エリア内において、入場から出場までをSuicaもしくは相互利用できる交通系ICカードにて利用した場合の運賃です。クリーム色地のものは、現金運賃より高額であることを示します。
 ICカードときっぷは併用できません。ただし、新幹線のりかえ改札口にて、新幹線に有効な乗車券と併用した場合を除きます。ICカード乗車券利用時の有効期間は距離に関係なく利用日当日限りとなり、また途中下車もできません。

営業キロ(km) 現金運賃(円) 有効期間(日) IC運賃(円)
1~3 150 1 147
4~6 190 1 189
7~10 200 1 199
11~15 240 1 242
16~20 330 1 330
21~25 420 1 418
26~30 510 1 506
31~35 590 1 594
36~40 680 1 682
41~45 770 1 770
46~50 860 1 858
51~60 990 1 990
61~70 1,170 1 1,166
71~80 1,340 1 1,342
81~90 1,520 1 1,518
91~100 1,690 1 1,694
101~120 1,980 2 1,980
121~140 2,310 2 2,310
141~160 2,640 2 2,640
161~180 3,080 2 3,080
181~200 3,410 2 3,410
201~220 3,740 3 3,740
221~240 4,070 3 4,070
241~260 4,510 3 4,510
261~280 4,840 3 4,840
281~300 5,170 3 5,170
301~320 5,500 3 5,500
321~340 5,720 3 5,720
341~360 6,050 3 6,050
361~380 6,380 3 6,380
381~400 6,600 3 6,600
401~420 6,930 4 6,930
421~440 7,150 4 7,150
441~460 7,480 4 7,480
461~480 7,700 4 7,700
481~500 8,030 4 8,030
501~520 8,360 4 8,360
521~540 8,580 4 8,580
541~560 8,910 4
561~580 9,130 4
581~600 9,460 4
601~640 9,790 5
641~680 10,010 5
681~720 10,340 5
721~760 10,670 5
761~800 11,000 5
801~840 11,330 6
841~880 11,550 6
881~920 11,880 6
921~960 12,210 6
961~1,000 12,540 6
1,001~1,040 12,870 7
1,041~1,080 13,200 7
1,081~1,120 13,420 7
1,121~1,160 13,750 7
1,161~1,200 14,080 7
1,201~1,240 14,410 8
1,241~1,280 14,740 8
1,281~1,320 15,070 8
1,321~1,360 15,290 8
1,361~1,400 15,620 8
1,401~1,440 15,950 9
1,441~1,480 16,280 9
1,481~1,520 16,610 9
1,521~1,560 16,830 9
1,561~1,600 17,160 9
1,601~1,640 17,490 10
1,641~1,680 17,820 10
1,681~1,720 18,150 10
1,721~1,760 18,480 10
1,761~1,800 18,700 10
1,801~1,840 19,030 11
1,841~1,880 19,360 11
1,881~1,920 19,690 11
1,921~1,960 20,020 11
1,961~2,000 20,240 11
2,001~2,040 20,570 12
2,041~2,080 20,900 12
2,081~2,120 21,230 12
2,121~2,160 21,560 12
2,161~2,200 21,890 12
2,201~2,240 22,110 13
2,241~2,280 22,440 13
2,281~2,320 22,770 13
2,321~2,360 23,100 13
2,361~2,400 23,430 13
2,401~2,440 23,650 14
2,441~2,480 23,980 14
2,481~2,520 24,310 14
2,521~2,560 24,640 14
2,561~2,600 24,970 14
2,601~2,640 25,300 15
2,641~2,680 25,520 15
2,681~2,720 25,850 15
2,721~2,760 26,180 15
2,761~2,800 26,510 15
2,801~2,840 26,840 16
2,841~2,880 27,060 16
2,881~2,920 27,390 16
2,921~2,960 27,720 16
2,961~3,000 28,050 16
3,001~3,040 28,380 17
3,041~3,080 28,710 17
3,081~3,120 28,930 15
3,121~3,160 29,260 17
3,161~3,200 29,590 17
3,201~3,240 29,920 18
3,241~3,280 30,250 18
3,281~3,320 30,580 18
3,321~3,360 30,800 18
3,361~3,400 31,130 18



地方交通線の運賃表

 営業キロを用いて計算します。ICカード運賃は、IC利用可能エリア内において、入場から出場までをSuicaもしくは相互利用できる交通系ICカードにて利用した場合の運賃です。クリーム色地のものは、現金運賃より高額であることを示します。
 ICカードときっぷは併用できません。ただし、新幹線のりかえ改札口にて、新幹線に有効な乗車券と併用した場合を除きます。ICカード乗車券利用時の有効期間は距離に関係なく利用日当日限りとなり、また途中下車もできません。

営業キロ(km) 現金運賃(円) 有効期間(日) IC運賃(円)
1~3 150 1 147
4~6 190 1 189
7~10 210 1 210
11~15 240 1 242
16~20 330 1 330
21~23 420 1 418
24~28 510 1 506
29~32 590 1 594
33~37 680 1 682
38~41 770 1 770
42~46 860 1 858
47~55 990 1 990
56~64 1,170 1 1,166
65~73 1,340 1 1,342
74~82 1,520 1 1,518
83~91 1,690 1 1,694
92~100 1,880 1 1,881
101~110 1,980 2 1,980
111~128 2,310 2 2,310
129~146 2,640 2 2,640
147~164 3,080 2 3,080
165~182 3,410 2 3,410
183~200 3,740 2 3,740
201~219 4,070 3 4,070
220~237 4,510 3 4,510
238~255 4,840 3 4,840
256~273 5,170 3 5,170
274~291 5,500 3 5,500
292~310 5,720 3 5,720



電車特定区間(東京)内の運賃表

 電車特定区間の運賃は、次の線区・区間内各駅の相互発着の場合に適用されます。ただし、山手線内(東京・秋葉原~新宿・代々木の中央線快速・中央・総武線各駅停車を含む)各駅相互発着の運賃表は別に定めます。ICカード運賃は、IC利用可能エリア内において、入場から出場までをSuicaもしくは相互利用できる交通系ICカードにて利用した場合の運賃です。クリーム色地のものは、現金運賃より高額であることを示します。
 ICカードときっぷは併用できません。ただし、新幹線のりかえ改札口にて、新幹線に有効な乗車券と併用した場合を除きます。ICカード乗車券利用時の有効期間は距離に関係なく利用日当日限りとなり、また途中下車もできません。

 ・山手線
 ・京浜東北線・根岸線
 ・中央快速線東京~高尾
 ・中央・総武線各駅停車
 ・五日市線
 ・青梅線
 ・東海道線東京~大船
 ・上野東京ライン大宮・取手~大船
 ・湘南新宿ライン大宮~大船
 ・横須賀線東京~大船
 ・総武快速線東京~千葉
 ・宇都宮線東京~大宮
 ・高崎線東京~大宮
 ・埼京線
 ・武蔵野線
 ・京葉線東京~千葉みなと
 ・常磐快速線上野~取手
 ・常磐線各駅停車北千住~取手
 ・鶴見線
 ・南武線
 ・南武支線
 ・横浜線

営業キロ(km) 現金運賃(円) 有効期間(日) IC運賃(円)
1~3 140 1 136
4~6 160 1 157
7~10 170 1 168
11~15 220 1 220
16~20 310 1 308
21~25 400 1 396
26~30 480 1 473
31~35 570 1 561
36~40 650 1 649
41~45 730 1 726
46~50 820 1 814
51~60 940 1 935
61~70 1,100 1 1,100
71~80 1,270 1 1,265
81~90 1,450 1 1,441
91~100 1,610 1 1,606
101~120 1,870 1 1,870
121~140 2,200 1 2,200
141~160 2,530 1 2,530
161~180 2,860 1 2,860
181~200 3,190 1 3,190
201~220 3,520 1 3,520
221~240 3,850 1 3,850
241~260 4,180 1 4,180
261~280 4,510 1 4,510
281~300 4,840 1 4,840
301~320 5,170 1 5,170
321~340 5,500 1 5,500
341~360 5,720 1 5,720
361~380 5,940 1 5,940
381~400 6,270 1 6,270



山手線内の運賃表

 山手線内の運賃は、山手線各駅(東京・秋葉原~新宿・代々木の中央線快速・中央・総武線各駅停車の各駅を含む)相互発着の場合に適用されます。ICカード運賃は、IC利用可能エリア内において、入場から出場までをSuicaもしくは相互利用できる交通系ICカードにて利用した場合の運賃です。クリーム色地のものは、現金運賃より高額であることを示します。
 ICカードときっぷは併用できません。ただし、新幹線のりかえ改札口にて、新幹線に有効な乗車券と併用した場合を除きます。ICカード乗車券利用時の有効期間は距離に関係なく利用日当日限りとなり、また途中下車もできません。

営業キロ(km) 片道運賃(円) 有効期間(日) IC運賃(円)
1~3 140 1 136
4~6 160 1 157
7~10 170 1 168
11~15 200 1 198
16~20 270 1  264
21~25 350 1 341
26~30  420 1  418
31~35  490 1  484


特定区間内の運賃表

 東京地区において、主に民鉄線などとの並行区間を中心に、発着駅を指定した特定区間を定め、割安な運賃を設定しています。ICカード運賃は、IC利用可能エリア内において、入場から出場までをSuicaもしくは相互利用できる交通系ICカードにて同区間を利用した場合の運賃です。クリーム色地のものは、現金運賃より高額であることを示します。
 ICカードときっぷは併用できません。

現金運賃(円) IC運賃(円)
220 220
 300 293
 310 308
 350  346
 400  396
 480  473
 490  482
570  561
730  726
 820  814
 940 935


本州3社とJR北海道・JR四国・JR九州をまたがって利用する場合の運賃表

 利用する全区間についての運賃を、幹線の運賃表にて算出した額に、以下の加算額を合計したものが運賃となります。なお、JR四国については、児島~宇多津間の加算運賃110円を含みます。
 JRの境界駅は次の通りです。
 ・JR北海道 北海道新幹線~ 新青森 ~ JR東日本 東北新幹線
 ・JR北海道 北海道新幹線~ 新青森 ~ JR東日本 奥羽本線
 ・JR西日本 瀬戸大橋線~ 児島 ~ JR四国 瀬戸大橋線
 ・JR西日本 山陽本線~ 下関 ~ JR九州 山陽本線
 ・JR西日本 山陽新幹線~ 小倉 ~JR九州 鹿児島本線・日豊本線
 ・JR西日本 山陽新幹線~ 博多 ~JR九州 九州新幹線
 ・JR西日本 山陽新幹線~ 博多 ~JR九州 鹿児島本線

営業キロ(km) JR北海道(円) JR四国(円) JR九州(円) 
1~3 130 20
4~6 130 20
7~10 130 30
11~15 130 40
16~20 140 50
21~25 150 60
26~30 160 60
31~35 190 70
36~40 180 200 80
41~45 210  90
46~50 220  90
51~60 230  140
61~70 240  140
71~80 240  160
81~90 250  160
91~100 250  160
101~120 440 260  190
121~180 550 260  220
181~200 660 260 330
201~260 770 260  330
261km以上 770 270  440



仙台近郊区間内のみを利用する場合の特例

 以下の区間内のみで相互発着となる普通乗車券、もしくは回数乗車券にて利用する場合には、実際に乗車する経路にかかわらず、最短経路となる営業キロで計算されます。ただし、東北新幹線にて郡山~一ノ関間、山形新幹線にて福島~新庄間を利用する場合には適用されません。また、途中下車する場合には。実際の乗車区間と比較して、不足している場合にはその差額が必要となります。

・東北本線矢吹~平泉・岩切~利府
・常磐線原ノ町~岩沼
・磐越東線(ゆうゆうあぶくまライン)郡山~船引
・磐越西線郡山~喜多方
・山形線(奥羽本線)福島~新庄
・仙山線仙台~羽前千歳
・仙石線あおば通~石巻
・仙石東北ライン仙台~石巻
・陸羽東線新庄~小牛田
・石巻線


仙台市内を発着する場合の特例

 仙台市内の駅から発着する場合で、中心駅として定める仙台駅から目的地までの営業キロが201キロ以上ある駅との区間の運賃は、その都市内の外を経てその都市内の駅を通過、もしくは戻ってくる場合を除き、中心駅となる仙台駅からの営業キロ・運賃計算キロにて計算されます。

・東北本線南仙台~岩切
・仙石線あおば通~中野栄
・仙山線仙台~奥新川
 

新潟近郊区間内のみを利用する場合の特例

 以下の区間内のみで相互発着となる普通乗車券、もしくは回数乗車券にて利用する場合には、実際に乗車する経路にかかわらず、最短経路となる営業キロで計算されます。ただし、東北新幹線にて郡山~一ノ関間、山形新幹線にて福島~新庄間を利用する場合には適用されません。また、途中下車する場合には。実際の乗車区間と比較して、不足している場合にはその差額が必要となります。

・信越本線直江津~新潟
・羽越本線新潟~村上
・信越本線新潟~新津
・磐越西線(森と水とロマンの鉄道)新津~五泉
・越後線
・弥彦線
・上越線宮内~小千谷


東京近郊区間内のみを利用する場合の特例

 以下の区間内のみで相互発着となる普通乗車券、もしくは回数乗車券にて利用する場合には、実際に乗車する経路にかかわらず、最短経路となる営業キロで計算されます。ただし、東海道新幹線で東京~熱海間、東北新幹線で東京~那須塩原間、上越・北陸新幹線で東京~高崎間を利用する場合には適用されません。また、途中下車する場合には。実際の乗車区間と比較して、不足している場合にはその差額が必要となります。

・山手線
・京浜東北線・根岸線
・中央快速線・中央本線東京~松本
・中央・総武線各駅停車
・五日市線
・青梅線
・八高線
・小海線小淵沢~野辺山
・東海道線東京~熱海
・上野東京ライン黒磯・高崎・いわき~熱海
・湘南新宿ライン自治医大・神保原~小田原・久里浜
・伊東線熱海~伊東
・横須賀線
・総武快速線・外房・内房・成田線
・東金線
・久留里線
・鹿島線
・宇都宮線東京~黒磯
・高崎線東京~高崎
・日光線宇都宮~日光
・烏山線宝積寺~烏山
・水郡線(奥久慈清流ライン)水戸~常陸太田・日立大子
・上越線高崎~渋川
・信越本線高崎~横川
・吾妻線渋川~大前
・両毛線
・水戸線
・埼京線
・川越線
・武蔵野線
・京葉線
・常磐快速線上野~いわき
・常磐線各駅停車北千住~取手
・鶴見線
・南武線
・南武支線
・横浜線
・相模線


東京23区内の駅を発着する場合の特例

 東京23区内の駅から発着する場合で、中心駅として定める東京駅から目的地までの営業キロが201キロ以上ある駅との区間の運賃は、その都市内の外を経てその都市内の駅を通過、もしくは戻ってくる場合を除き、中心駅となる東京駅からの営業キロ・運賃計算キロにて計算されます。

・山手線
・中央快速線東京~西荻窪
・中央・総武線各駅停車小岩~西荻窪
・京浜東北線蒲田~赤羽
・埼京線・相鉄・JR直通線西大井~浮間舟渡
・東海道線東京~品川
・上野東京ライン赤羽~品川
・湘南新宿ライン赤羽~西大井
・宇都宮線東京~赤羽
・高崎線東京~赤羽
・横須賀線東京~西大井
・総武快速線東京~新小岩
・京葉線東京~葛西臨海公園
・常磐線快速上野~北千住
・常磐線各駅停車北千住~金町


東京山手線内の駅を発着する場合の特例

 山手線内各駅(東京・秋葉原~新宿・代々木の中央線快速・中央・総武線各駅停車の各駅を含む)の各駅から発着する場合で、中心駅として定める東京駅から目的地までの営業キロが101~200キロの駅との区間の運賃は、山手線内の外を経て山手線内を通過、もしくは戻ってくる場合を除き、中心駅となる東京駅からの営業キロ・運賃計算キロにて計算されます。


東京付近の特定区間を通過する場合の特例

 以下の区間を通過する場合、区間内において経路の後戻り・重複がない限り、実際に乗車する経路にかかわらず、最短経路となる営業キロで計算されます。

・山手線
・中央快速線東京~新宿
・中央・総武線各駅停車秋葉原~代々木
・京浜東北線品川~赤羽
・埼京線・相鉄・JR直通線大崎~赤羽
・東海道線東京~品川
・上野東京ライン赤羽~品川
・湘南新宿ライン赤羽~品川
・宇都宮線東京~赤羽
・高崎線東京~赤羽
・横須賀線東京~品川
・総武快速線東京~錦糸町


横浜市内を発着する場合の特例

 横浜市内の駅から発着する場合で、中心駅として定める横浜駅から目的地までの営業キロが201キロ以上ある駅との区間の運賃は、その都市内の外を経てその都市内の駅を通過、もしくは戻ってくる場合を除き、中心駅となる横浜駅からの営業キロ・運賃計算キロにて計算されます。

・東海道線川崎~戸塚
・上野東京ライン川崎~戸塚
・湘南新宿ライン横浜~戸塚
・京浜東北線・根岸線川崎~本郷台
・横浜線東神奈川~長津田
・南武線川崎~矢向
・南武支線
・鶴見線
 

特定区間の運賃計算

 次の区間を利用する場合、どちらの経路を利用しても■で示す短い経路の営業キロで計算します。なお、片道101キロを超える乗車券であれば、どちらの経路でも途中下車が可能です。

区間 経路(キロ数)
赤羽~大宮 ■・宇都宮線(東北本線)川口・浦和経由(17.1キロ)
 ・埼京線(東北本線)戸田公園・与野本町経由(18.0キロ)
日暮里~赤羽 ■・京浜東北線(東北本線)王子経由(7.4キロ)
 ・宇都宮線(東北本線)尾久経由(7.6キロ)
品川~鶴見 ■・京浜東北線(東海道本線)大井町経由(14.9キロ)
 ・横須賀線(東海道本線)西大井経由(17.8キロ)
東京~蘇我 ■・総武本線・外房線経由(43.0キロ)
 ・京葉線経由(43.0キロ)


分岐駅を通過する列車に乗車する場合の特例

 次の区間の左側の駅から枝分かれする一方の線区から、他方の線区まで乗車する場合で、列車が左側の駅を通過するため、左側の駅から右側の駅までの区間を折り返し乗車する場合には、同区間のキロ数は含めずに運賃を計算します。ただし、折り返し区間では途中下車はできません。また、本扱いは定期券は対象外となります。

・川部~弘前
・追分~秋田
・羽前千歳~山形
・北山形~山形
・安積氷盛~郡山
・余目~酒田
・宮内~長岡
・宝積寺~宇都宮
・新前橋~高崎
・倉賀野~高崎
・東神奈川~横浜
・神田~東京
・代々木~新宿
・塩尻~松本


特定の分岐区間に対する区間外乗車の特例

 次の各区間を利用する場合には、同区間のキロ数は含めずに運賃を計算します。ただし、途中下車はできません。

・東北本線松島または(品井沼方面)愛宕以遠と仙石線(松島海岸または手樽方面)高城町以遠を利用する場合の、東北本線松島~塩釜間
・(田端方面)西日暮里以遠の各駅と、常磐線三河島以遠を利用する場合で、上野東京ラインを利用した場合の日暮里~東京間。ただし、定期券はグリーン定期券を除き、日暮里~上野間を在来線で利用する場合に限る
・日暮里・鶯谷以遠または西日暮里以遠の各駅と、宇都宮線・高崎線尾久以遠を利用する場合で、上野東京ラインを利用した場合の日暮里~上野、または鶯谷~上野間。ただし、定期券はグリーン定期券を除く
・(横須賀線・湘南新宿ライン・相鉄・JR直通線武蔵小杉方面)西大井以遠と、(田町方面)品川以遠を利用する場合で、山手線を利用した場合の大崎~品川間
・京浜東北線鶴見・新子安・東神奈川または(蒲田・尻手方面)川崎以遠と、鶴見線(鶴見小野方面)国道以遠または横浜線(菊名方面)大口以遠に各駅、または(武蔵中原または向河原方面)武蔵小杉以遠の各駅を横須賀線・湘南新宿ラインで利用する場合の鶴見~横浜・新子安~横浜・東神奈川~横浜間
・鶴見線武蔵白石または(南武支線小田栄または鶴見線昭和方面)浜川崎以遠と鶴見線大川を利用する場合の、鶴見線武蔵白石~安善間
 

「相鉄・JR直通線」に関わる運賃の取り扱いについて

運賃の計算方法について

 「相鉄・JR直通線」におけるJR線の運賃は、東京の電車特定区間の運賃(鶴見~羽沢横浜国大:営業キロ8.8キロ) を適用します。

・「相鉄・JR直通線」におけるJR東日本と相模鉄道との境界駅は羽沢横浜国大です。
・「相鉄・JR直通線」にて羽沢横浜国大経由で、相鉄線各駅まで直通利用する場合の運賃は、羽沢横浜国大までのJR線の運賃に、羽沢横浜国大からの相鉄線の運賃を合算した額となります。
・JR線各駅から横浜のりかえで相鉄線各駅着となる経路の定期券では、「相鉄・JR直通線」は利用できません。この場合、鶴見から羽沢横浜国大経由相鉄線西谷(もしくは定期券経路外の相鉄線着駅)間の運賃が別途必要です。
・前項「特定の分岐区間に対する区間外乗車の特例」により、横浜経由との運賃計算上の分岐駅は東海道本線(京浜東北線)鶴見となります。
 

特急列車の折り返し運転に関する特例

 信越本線宮内~長岡間を特急列車により利用する場合、経路上折り返しとなり区間が重複しますが、途中下車をしない限り、キロ数を含めずに運賃・料金を計算します。
 

特定列車に対する運賃・料金の特例

・特急「成田エクスプレス」号で(新宿方面)代々木以遠と、(千葉方面)錦糸町以遠を利用する場合、各駅相互間を途中下車することなく、直通利用する場合には中央本線代々木・四ツ谷経由で運賃・料金を計算します。
・特急「成田エクスプレス」号で(大宮方面)赤羽以遠と、(新宿方面)池袋以遠を利用する場合、各駅相互間を途中下車することなく、直通利用する場合には埼京線十条経由で運賃・料金を計算します。
 

新幹線・在来線並行区間の特例

 以下の区間を新幹線で通過する場合、同じ線(在来線)として営業キロで計算されます。
・東海道・山陽新幹線:東海道本線・山陽本線・鹿児島本線
・九州新幹線:鹿児島本線
・東北新幹線:東北本線
・上越新幹線:東北本線・高崎線・上越線・信越本線

 ただし、以下の区間は別の路線として計算されます。

・東海道・山陽新幹線 品川~小田原
・東北新幹線 福島~仙台・仙台~一ノ関・一ノ関~北上・北上~盛岡
・上越新幹線 熊谷~高崎・高崎~越後湯沢・長岡~新潟

注意事項

・掲載している情報は2019年10月現在のものです。内容は掲載後に変更となっている場合がありますので、ご注意ください。
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